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  • 《コンバースCT70》の変遷
2013年、コンバースUSAからローンチされた『1970s Chuck Taylor All Star/チャックテイラーオールスター』

日本では『CT70』『復刻チャックテイラー』『三ツ星』などの通称で親しまれています。


さてこの復刻チャックテイラー、当初は『First String/ファーストストリング』というリミテッドラインからドロップされていましたが現在、他ブランドとのコラボレーション以外は通常のラインで展開されています。



また、多少の仕様変更などもありましたので分かる範囲でその変遷を追っていきたいと思います。
 



2013年2月に「First String/ファーストストリング」アカウントを持った数十店舗のみで『1970s Chuck Taylor All Star collection』としてBlack HIとParchment OXの2色がローンチ。



続いて4月に Sunflower HIとCrimson OX、7月にHeritage blue HIとTrue navy OXがローンチされました。


その1年後の2014年2月、通常のインラインからもFirst Stringの2013春夏モデル6カラーが「premium chuck」としてローンチ。



違いはヒールパッチとインソールのシグネチャープリントのみです。



 



2013年に【First String】ラインから発売された「1970 Chuck Taylor Parchment OX」のヒールパッチです。
1960年代初期〜1970年頃まで使用されたデザインを採用。
日本のヴィンテージ市場では通称「三ツ星」と呼ばれるディティールです。










・インソールのシグネチャープリントは「☆CONVERSE」のシグネチャーを枠で囲まれた仕様。
こちらも1960年代当時のディティールです。





 




こちらは2014年にコンバースのインラインモデルとして発売された【Premium chuck】ラインの「1970 Chuck Taylor Parchment OX」
ヒールパッチは黒地に白で「CONVERSE ALL☆STAR」

・「Premium chuck」は2014〜2016年まで生産された今では珍しいCT70です。







・インソールのシグネチャープリントは「CONVERSE」のみ。



 






コンバースUSAから公式のプレスリリースはありませんが、【First String】ラインはインラインに取り込まれ、【premium chuck】ラインは消滅しました。

2016年以降、CT70は 「'70 Chuck Taylor HI Vintage Canvas」シリーズとして一本化し現在インラインで展開中です。
※米コンバースではライン名をころころ変更します。
2020年SS現在は【70 Chuck】というライン名で統一しています。


 



2016年夏モデル頃から三ツ星パッチに立体バージョンが登場。
定番カラーのブラック、パーチメント以外は現在はこちらのパッチの仕様に変更になっています。







・従来の三ツ星パッチは下記のような平面タイプです。








 




『First String/ファーストストリング』について
※上記と重複しますが『First String/ファーストストリング』というライン自体が公式プレスリリースが全くなく、事実上消滅しました。
他ブランドとのコラボ企画自体は動いていますので企画チームは存在しますが「First String」名義ではありません。



 







『2018年の仕様変更』について




左が仕様変更後の2018年モデルCT70ブラックハイ
右は仕様変更前の2017年モデルCT70ブラックハイ



2018年より下記の仕様変更がありました。




1、ハイカットはアンクルのコンバースシグネチャーのデザインが変更。

・2013年〜2017年の旧型CT70ハイカットモデルのアンクルシグネチャー







・2018年〜新型CT70ハイカットモデルのアンクルシグネチャー




2017年以前の旧型モデルは1960年代当時のアンクルシグネチャーを再現したデザインでしたが、2018年モデルから全く新しいデザインの白レザーのパッチに変更となりました。






2、クッショニングに優れたオーソライト社のインソールに変更。
3、インソールのシグネチャープリントが変更。


・2013年〜2017年の旧型CT70のインソール





・2018年〜新型CT70のインソール




もともとCT70シリーズはインソールのクッション性能は良かったのですが、2018年モデルからオーソライト社が開発したクッショニングシステムを導入し、さらにクッション性能が向上しました。
また、インソールのCONVERSEシグネチャーもデザインを変更。
2017年以前の旧型は1960年代当時のデザインでしたが、2018年モデルからは全く新しいデザインへ刷新されました。







4、ヒールパッチのフォント変更

・2013年〜2017年の旧型CT70のヒールパッチ






・2018〜新型CT70のヒールパッチ



2013〜2017年のCT70のヒールパッチは1960年代当時のデザインを再現したものでしたが、2018年の新型CT70では「Chuck Taylor」のフォントが変更となりました。




5、インソールがカップインソールに変更(2018モデルから)












2018年春夏モデルから一部のモデルでカップインソール仕様に変更されました。
※春夏モデルではカップインソール仕様とそうではないモデル(従来と同じくインソールが接着されたタイプ)の2種類が混在しております。秋冬モデル以降はすべてカップインソール仕様となります。

これによりインソールが取り外し可能となり、インソールだけを清掃する事が可能に。
またカップインソールの下のブルーの部分(写真参照)にもクッションが入っています。
※カップインソール仕様ではないモデルはソールの下にクッションはありません。
※オーソライトのインソールでもカップインソールではないモデルは接着されています。
無理に剥がさないことをお勧めします。

※定番カラーのブラックとパーチメントは通常のインソールモデルとカップインソールモデルの2種が混在しています。




6、シューズボックスの仕様変更について
シューズボックスのデザインも2018年から変更になりました。
ただし新旧の移行時期となる2018年〜2019年頃までは旧型と新型のシューズボックスは混在となっています。



以上、2018年の仕様変更箇所をまとめてみました。


1960年代のヴィンテージコンバースに拘りを持っている方には残念な仕様変更となりましたが、特に違和感がなければクッショニングシステムなど更に性能が向上した素晴らしいプロダクトとなっています。




 


《2019年度》

【中国工場でも生産開始】
CT70 が初めてローンチされた2013年から一貫してベトナム生産でしたが2019年のSSモデルから中国でも生産がスタートしました。

2020SS現在、ベトナム製と中国製の2種類が存在しますがディティール等違いはありません。
※元々、「CT70」以外の米コンバース社の製品は中国製です。


【キャンバスのオンス表記について】
米コンバース社のHPでは2016年頃から商品説明に「14oz canvas」というキャンバスの厚みの説明が追加されました。
※それ以前はHP上でのオンス表記はありませんでした。
そして2019年頃からオンス表記が「12oz」に突如変更となりました。

その経緯について弊社ではCT70が2013年にリリースされてから今まで取り扱ってきた経験上、
”実際には14オンスから仕様変更はされておらず米コンバース社のHP作成担当者が間違った”
もしくは ”元々12オンスだった” のいずれかと推測します。
※今のところ判断が付かないので弊社HPも米コンバース社に合わせて”12オンス”に変更しています。

実際には糊がきつく生地が硬い個体とそうではなく柔らかい物、リサイクルコットンキャンバスの物など生地感の個体差はありますが、生地の厚みは変わっておりません。

今までも米コンバースHP上の「CT70」の商品・素材説明の文言などの変更が良くあり、商品の名称すらも変わってしまう事が多々あります。
過去記憶しているだけでも「1970 Chuck Taylor」「'70 Chuck Taylor Vintage Canvas」「Chuck 70」と少なくとも3度、商品名称が変更されています。

そもそも、米コンバース社では正式な商品名称という概念が薄く、品番で管理していることがその所以と思われます。

 


《2020年度》

【一部モデルでシューレース仕様変更】
2018SSでドロップされ大変な人気を博した型番161504C、カラー名『teak/チーク』が『nomad khaki/ノマドカーキ』とカラー名を変えて再ドロップされました。
nomad khaki はOX(168505C)とHI(168504C)の2型が同時発売。
しかし、何故かシューレースが従来の物(幅約7mm)より約2mmほど幅広の約9mmの仕様変更がありました。
素材感も従来の物とは微妙に違います。

このシューレースは後にも先にもこのノマドカーキの2型にのみ付属するという米コンバース社の謎、となっています。


・168505C、nomad khaki OXのシューレース







 【ヒールパッチフォント変更】
ヒールパッチの『CONVERSE ALL STAR』のフォントが2種、存在することを確認。



・2021SSモデル、170554C dark root OX(米コンバース社のHPより転載)




・2021SSモデル、170554C dark soba HI(米コンバース社のHPより転載)



写真1枚目、dark root OXのフォントは従来と同じですが、写真2枚目、dark soba HIのフォントは若干、字体が細くなっています。

新しいフォントのヒールパッチは、シーズン・定番カラー問わず、またベトナム製・中国製問わず混在することを確認しています。

いつから新しいフォントが登場したのか調査中ですが、2021年4月現在、2020年の春モデルで登場した「168513C midnight clover OX」で新フォントの個体が確認出来ましたので少なくとも2020年には存在していたという事になります。







 【カップインソール仕様】
カップインソールの仕様が数種類存在することが判明しました。


・2021年9月時点で一番オーソドックスな仕様のもの。
スポンジ状のクッション、ヒールのラバーがどちらもグレーのタイプ






・こちらはスポンジがグレー、ヒールのラバーがブラックタイプ
ヒールのラバークッションはグレーに比べてブラックは若干クッションが固めです。






・こちらはスポンジがホワイト、ヒールのラバーがブラックのタイプ





【シューズボックスの仕様】
シューズボックスにもベトナム製と中国製があることが判明。



・ベトナム製のシューズボックス





・中国製のシューズボックス





CT70のシューズボックスはリリースされた2013年以来ずっと『OIA GLOBAL』という様々なパッケージを制作している会社が製造しコンバースへ提供しています。
OIA GLOBAL社は米コンバース社の親会社であるNIKEへも様々な製品の箱を提供しています。






箱をばらすと内側に上記の写真の様なOIA GLOBAL社のシグネチャーマークがプリントされています。

偽物は他社のシューズボックスを使っているので一つの判断材料になります。







【インソールのブルークッション仕様】
2種類の仕様が確認されました。



・穴ありタイプ







・穴無しタイプ




クッショニング性、質感は殆どどちらも同じですが穴ありタイプの方が若干、「CONVERSE」の文字の輪郭がはっきりしています。





 


新しいテクノロジーを取り入れながらも廉価なカジュアルシューズではない、まだ”バスケットボールシューズ”だった頃の素晴らしいプロダクトをリプロダクトする、コンバースUSAの復刻シリーズ。

今後も仕様変更などあればこちらにまとめていきます。